幼児教育の質の向上(2)
園長ブログ |
もう40年も前になりますが、私は幼稚園の先生になるときに「子どもたちのためにやる!」と思って決めました。「子どもたち」とは自分の子どものことではなくて、地域の幼児のために役立ついい教育者になりたいということです。ですから、「子どもたちにとっていいと思うこと」はなんでも取り入れてきました。「子どもにとっていいこと?」なんでしょうね?
① 絵本の読み聞かせ
昔は保育中にお母さんたちが出入りすると、子どもたちが落ち着かなくなるのでは?!?! と気にする人もいたのですが、私は保護者が来てくれることは大歓迎! やってみたいと言ってくれるお母さんが、朝の自由時間に「お母さんの読み聞かせ」を始めてからもう40年かしら?お母さんが幼稚園に来てくれて絵本を読んでくれる・・・うぁ~ 子どもたちは大喜びです!絵本を読んでほしい子だけ集まりますから、先生が読むのとは少し雰囲気が違っていて、とても暖かくてほんわかします。
お母さん方が毎週絵本の貸し出しに来てくれるのも、その頃から続いている「子どもにとっていいこと」です。
② 父母会も「子どもにとっていいこと」と思います。お母さんが幼稚園に来ているだけで、子どもにとってはうれしいこと。その上に幼稚園のみんなのために何かしてくれている、子どもには何をしているのかはよくわからなくても、親の姿勢はわかります。やってもらうだけでなくて、自分のことだけでなくて、みんなのためにもできることをちょっとだけ・・
③ 幼稚園に温水プール??? 昭和60年ごろ、平屋建ての園舎を鉄筋に作り変える計画がありました。園舎を改築するなら「温水プールも作りたい!といったときに、前園長は何も言いませんでした。温水プールは維持がたいへんです。採算とれないかもしれません。でも「子どもたちにとっていいこと」はやりた~い・・・あれから29年、素晴らしいコーチもそろっていて、おそらく幼児の水泳指導では最高レベルのプールだと思います(えへへっ)
④ 園庭に果樹がいっぱい・・・これも「子どもにとっていいこと」だと思います。どんな木を植えてもいいのでしょうが、花が咲いて実がなる、これはいい! でも昔の人は、カキ泥棒、栗泥棒など、実っている果実を盗む子がいて、苦労したようで、園庭に実のなる木を植えることは「泥棒をさせる」ことになると反対されました。でも「少ない果実をみんなで分けて食べたい」と思い、キンカン、ミカン、夏ミカン、ゆず、サクランボ、ブドウ、カキ、ビワ、アーモンド、山桜桃梅(これは枯れてしまいました)、ブルーベリー(これも枯れてしまいました)・・いろいろ植えましたね~ 実が熟すまで取らずに我慢するすることもできるようになりましたよ!
考えてみると、まだまだあります。資金を借りて思い切って揃えた日本太鼓、雨の日も子どもたちの遊び場が欲しくて探した園庭のドーム(開閉式テント ごのかみドーム)・・
なくても別に困らないけど、あればなおいいこと、尚いい! もっといい! 保育の中味もいつもそう思って取り組んでいます。
実は今年の夏に私の偏見と独断で、もう一つ「園庭の芝生化」
芝生は維持管理に手がかかるので誰も賛成してくれないけど、でも思い切ってやりました! 東京都の補助事業なので、 書類に時間がかかり、8月の工事となったので暑さが心配でしたが、何と ‼️ 思いかけない恵みの雨☔️☔️ 芝生が根付くまで たくさん降ってくれそうです😀 よかった〜〜