推して知る その2

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推して知る その2

園長ブログ | 

「推して知るべし」推し量ればわかるでしょう?と言われても、なかなか難しいですよね。

最近は「言葉に出して言わなければわかりません」という西洋的な感覚が多いので、いわゆる「日本的な奥ゆかしさ」が懐かしくて書いてしまいました。「男は黙ってサッポロビール」懐かしい宣伝がありましたね。今は「おいしいかどうか言ってちょうだい!」と怒られてしまいそうです・・・

幼稚園の教育には、先生が指導する側面(いわゆる一斉保育)と子どもが自発的に行う側面(いわゆる自由遊び)とがあります。クラスで先生が子どもたちに指導した内容を子どもが自発的に繰り返してくれれば、その指導は大成功と言えます。自発的に繰り返す中で、指導内容が身につくからです。

子どもが自発的に繰り返すのは、面白いから、楽しいから、興味があるから、不思議だから、やりたいから・・・

もともと子どもが自然と面白がって行う砂遊びや粘土、お絵かき、おままごとなどは、いつも身近にあって遊べる環境にしてあげたいですよね。歌を歌うことも自然なことで、お母さんの歌やテレビなどを聴いて自然に声を出して歌います。幼稚園では、そこに音程の確かさやリズムの速さなどを伝えてあげて、なおきれいな声で上手に歌えるようになります。この部分が、興味を持たせながらの指導となるわけです。

言葉の習得も同じですよね。周りの人の言葉を聞きながら、いつの間にか話せるようになってきます。幼稚園では、「ほかのお友だちと話す」「みんなの前で話す」「覚えた言葉を話す」ことで、さらに言葉を明瞭にし、語彙を増やしていきます。幼稚園にいるときは、人の言っていることをきちんと聞こうとする意識(集中力)が育っていくので、課題として取り組めることが増えてくるのです。良質な子ども集団を作るうえで、大事な点だと思っています。

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