ピンチな幼稚園から 子育て支援政策に怒り!
園長ブログ |
今朝 平成28年4月22日の日経朝刊に、「保育士月給1.2万円上げ」という記事が大きく出ました。この記事を見た幼稚園の先生たちは「えっ!!」
これは幼稚園教諭にとってはとてもショッキングなこと!
毎日子どもたちのために汗を流し、園児が帰ってから保育の反省をし、打ち合わせや教材準備してくれている先生たちに、十分とは言えないお給料しか出してあげることができない幼稚園の経済事情があります。教材研究・教材準備のゆとりがなければ、いい保育・教育はできません。いい人材を確保し、担任以外にもフリーの先生やカウンセラー、専任講師などの人材を確保しても、十分なお給料が出せているわけではありません。それでも!子どもたちのために不平も言わず、一生懸命に頑張ってくれている幼稚園の先生たちの背中に水を差すような「保育士への厚遇」
なぜ、福祉にはお金が出て、教育にはお金が出ないのでしょう?
なぜ、保育園の乳幼児にはたくさんのお金が支払われて、幼稚園に来る保護者や、幼稚園の子育て支援にはお金が出ないのでしょう?
なぜ、3歳からの集団教育が評価されずに、「園庭もいりません」「長時間預かればお金を出します」の政策が評価されるのでしょう?
幼稚園園長はこの政策に怒り心頭です!幼児教育をないがしろにし、保育士のお給料が毎月22万円しかない!?給料が安いから保育士になる人が少ない?!何を言っているのですか!保育士を馬鹿にするのもいい加減にしなさい!
素直に園児たちのために努力している幼稚園教諭の心を、お金でつっていこうとする醜い政策!
お母さんと一緒にいたい、早くお迎えに来てほしい子どもの気持ちなど無視し続けて、長く預かること、安く預かることがいいことと日本中に言いふらしているのはいったい誰なのでしょうか?
子どもは荷物ではないのです。子育て中の保護者のワークライフバランスをもっと前面に掲げ、幼稚園でも行っている預かり保育や未就園児クラスにもっとお金を出して、まだ小さくて、自分の意見を言うことのできない乳幼児の気持ちに沿った政策をしっかり進めるべきです。
このままでは「子どもたちのために」頑張っている幼稚園は叩き潰されて、「親のために」待機児を減らそうとする、将来を考えていない利己主義者のために日本はダメになってしまいます!